★複式呼吸で元気な100歳を目指しましょう!

今回は、2月に開催した音楽コンサートを2つご紹介させていただきます。
 

最初は、28日に開催しました『歌唱指導特別公演』です。

前半は、歌唱指導講師本田厚子先生の師匠である木村一郎先生が作詞・作曲された「がんばれ高齢者」を課題曲に取り上げ、先生が直々にご指導して下さいました。

この曲は<腹式呼吸練習の歌>だそうで、歌詞には先生の実体験や、発声練習で使われる「アエイウエオアオア…」といったフレーズが入っています。


明るく元気に歌いながら、発声練習もできてしまう…。
 
正に、高齢者にピッタリの曲であります!!


先生のお話しの中で興味深かったのは、ビブラートの時は首をタテに振り、小節(こぶし)の時は首を横に降るという、演歌の法則とでも言うのでしょうか!?

ビブラートと小節を上手に使う事で、歌が数段上手く聞こえるのだそうです。

是非参考にしたい裏ワザですね!


そして、この日の後半は浜館のアイドル歌手である青木エリ子さんと三田杏華さんによる『ミニ歌謡ショー』を皆さんに楽しんでいただきました。

木村先生の教え子とあって、今回も皆さんの熱い声援と、アンコールで大変盛り上がり、お二人とも喜んでらっしゃいました。有難うございました。

 

続いては、210日に開催しました「ソプラノ&マリンバ デュオコンサート」をご紹介します。こちらはソプラノ歌手の吉田真澄さんとマリンバ奏者の藤本亮平さんによる初コラボという事で、実に素晴らしいコンサートでした。

今回は藤本さんのご協力で、皆さんにマリンバを体験していただきましたが、皆さんとてもリズム感が良くてビックリしました。

今回、浜館初出演のソプラノ歌手である吉田さんは、歌唱力だけではなく、幅広いレパートリーをお持ちで、浜館にまた新しい『歌姫』が誕生であります。


 私が最も感動しましたのは
 

『スカボローフェア』と『愛燦燦』そして、圧巻はアンコールで披露して下さったサラ・ブライトマンの名曲Time to Say Goodbye』です。

 

この3曲はプロの方でもなかなか歌いこなすのは難しいと思うのですが

吉田さんには今後も素晴らしい歌声を届けて欲しいと切に願います。

 

腹式呼吸をマスターしたら 私でも『天使の歌声』に近付けるかもしれません!?


3月 飯塚 

★浜館で『Shall we dance?』

今回は116日水曜日に開催しました、中央区元気高齢者人材バンク技能お披露目会『社交ダンスお楽しみ会』のご報告をさせていただきます。

 

最初に「高齢者人材バンク」についてですが、中央区では特技や資格を持ったシニアの方(おおむね50歳以上の中央区民)を対象として、いきいき館や高齢者クラブでの講座、イベント等でご自身の特技や資格のお披露目をしていただいております。趣味の資格、特技でも構いませんので、お気軽にご登録いただければと思います。

 

新春1回目となりました今回のお披露目は、『社交ダンスお楽しみ会』という事で社交ダンスデモンストレーションを深川幸枝、深川大輔ご夫妻に披露していただきました。

 

浜館では初のお披露目という事もあり、大盛況でありました。

 

オープニングではいきなりDA PAMPの『USA』が流れて、『アレッ!?]と思ったのですが、深川ご夫妻の手にかかるとヒップホップもチャチャチャも優雅なダンスになってしまうんだと納得。その後はワルツ、タンゴと続き、利用者さんもお二人の華麗なステップに目が釘づけになっていました。

 

そして、質問コーナーでは映画「Shall we dance」でも話題となった姿勢矯正ギブスについての質問が出ました。映画の影響で姿勢矯正ギブスも一時売り上げが伸びたそうですが、深川さんご自身は使った事がないそうです。常時使用すると、身体が固まってしまう可能性が有るそうで、型を覚えるのには便利な道具なのかも知れません。

 

そして、利用者の皆さんがもっとも楽しみにされていた「体験コーナー」では、意外にも男性の方が積極的に参加されていてびっくりしました。


経験者の方が数名いらっしゃいましたが、ステップを覚えようという前向きな姿勢は素晴らしいなあと思いました。

 

社交ダンスは姿勢が良くなり、緩やかなステップ(スローフォックストロット)を踏む事で適度な運動量も得られるので、高齢者にはうってつけの健康増進になるのではないかと思います。

 

又、浜館で「社交ダンスお楽しみ会」が出来れば、私も体験コーナーに参加したいです。是非「Shall we dance」とお声掛けください。

2月 飯塚 

Your memory will carry on.....

耐用年数を迎えた為、昨年、いきいき浜町では屋上にある冷暖房用冷温水機の更新を行いました。いざ稼働してみると、過去の製品よりも性能がアップしているせいもあり、その効果は絶大でした。もう冷暖房の効きが悪くなる心配はなくなりました。というか、効き過ぎてしまって、今現在、暖房能力をかなり絞っても、場所によっては暖かくなり過ぎてしまいます。暫くは調整をしながら運転して行くことになりますが、全くもって嬉しい悲鳴です。

 

更に驚くべき事実なのですが、かねてからいきいき浜町の空調機は優秀で、どんなに温度を上げても、設定した湿度を保ってくれていました。更新後は暖房能力アップに伴い、そこだけは心配だったのですが、全く問題なし。やはり湿度は下がりませんでした。こんな空気環境を見た事がないので、かなり驚愕しています。うっかりすると高温多湿の熱帯状態になってしまいます。最近では、逆にどうして他の所ではこういう事が出来なかったのか、疑問に思うようになりました。

 

いきいき浜町に居る限り、インフルエンザまん延の心配は有りませんし、喉が痛くなる事すらなさそうです。今現在も温度23度、湿度50%と抜群の状態です。室内CO²も年間を通して550ppm程度(法定1,000ppm以下)ですから、どうぞ皆様、安心してお過ごし下さい!

 

私事ですが、昨年暮れに伯父が他界しました。78歳と今時ではまだ若い年齢だったのですが、病院嫌いを公言するような方だったので、それが災いしたようです。また親族とはいえ、私が遠方に引越した後は疎遠となっていました。十数年ぶりに病室で再会した時には、病気により痩せていたとは言え、その変貌ぶりには隔世の感がありました。その再会から数日後に亡くなってしまったのですが、最後に会話が出来て本当に良かったと思います。

 

縁遠かったとはいえ、私は彼に対して一貫して好意的というか、清々しい気持ちを持ち続けていました。それには理由が有ります。

 

出生時、未熟児ゆえに過剰な栄養摂取を強いられ、異常に巨大な赤ん坊と化していた私は、かなり醜く、1年半後に産まれた愛らしい弟との対比によって更に両親の見方は厳しくなったようです。父親は口癖のように「拾った子」と言い、母親からは「重たくておぶった事はない」と教えられました。勿論、その状況の記憶は私には有りません。しかし、残された当時の写真をみれば、満更冗談ではない事が良く分かります。笑みを浮かべる両親と弟との写真は有るのですが、私の写真がない!有るのは裸ではいつくばる芋虫の様な嬰児の写真。そのたるんだ腹を見ると自分でもげんなりします。

 

そんな私を不憫に思ったのか、この伯父が良く私をおぶってくれたそうです。その写真が一枚だけ残されており、呼吸も苦しそうな私の顔とは裏腹に、我が子を見る様な穏やかな伯父の顔、その写真を見る度に、私は自分が決して虐げられていただけではない事を知りました。

 

私の伯父の印象とはまさにこの時の優しさにあふれた眼差しの伯父であったので、病魔に襲われ、痩せ衰えた姿を見た時には、無感情を演じるのが精一杯という状況でした。

 

年が明けて、在りし日の伯父の顔を思い出そうとすると、今も尚、あの白黒写真のままの横顔であり、私はその穏やかなままの記憶を留めている事に気付きました。

 

彼の人生について、私はほとんど知りません。しかし私は彼からとても大事なことを学んだ気がしたのです。地位や名誉を残す事より、誰かの記憶の中に生き続けられる人生こそが、真に幸せな人生と言えるのではないでしょうか?
これから、私もそんな風に思われるような人生を歩めたら幸せだと思います。

【速報】今月、空調機の中性能フィルターが新しくなります。これにより、更に細かい埃が除去され、花粉にも効果が期待されます。花粉のシーズンに向け、大きな朗報です!ますますクリーンで快適ないきいき浜町が皆様をお待ちしております。


2月 貞嶋 

噂のジャズライブ、やっと飯塚も観ました!

12月15日(土)、当館では3回目となるWADA ‘K’けいぞう PSJの方々によるクリスマス『ジャズ・コンサート』を開催しました。
 

第1回目から利用者の皆さまに大変ご好評を頂き、我々スタッフも今回のコンサートをとても楽しみにしておりました。
 

最初は利用者さんにジャズが受け入れられるのだろうか?という思いもありましたが、和田さんのサックス演奏はそんな心配を全て一蹴してしまうほどの見事なもので、皆様の強いご要望により、ついに3回目のアンコールコンサートとなりました。
 

和田さんのグループ名でもあるPSJ(ポップでソウルなジャズ)には、普段、ジャズを聴かない方にも親しみを持って、聴いてほしいという思いが込められているようです。
 

今回の選曲を見てもスタンダードの定番「テイク・ファイブ」から、懐かしいポピュラーソングの「サニー」、松田聖子さんの「スイートメモリーズ」(個人的にお好きみたいです!?)まで、バラエティーに富んだラインナップは流石です。
 

そして、おじさま3人と若者2人のバンド編成というのもめずらしいのではないでしょうか。メンバー最年少、ギターのたくしさんが唄うスティービー・ワンダーの「Overjoyed」はどこかポップな感じで良いなぁと…
 

今回はクリスマス・コンサートという事で、最後は会場の皆さまにも「サンタが街にやってくる」を一緒に唄っていただき、大いに盛り上がりました。
 

終了後は又しても皆様の強いご要望をいただき、来年の7月にスケジュールを取っていただきました。どうぞ皆様ご期待下さい。
 
 
皆さまにも素敵な『HappyNewYear』&幸せな1年が訪れますよーに!!

平成 31年1月 飯塚弥生

作品展にて(後編)

作品展≪後編≫
 

前回は、中央区作品展に出展された「えんぴつ画展」や「水彩画」についてご案内させていただきました。

今回は、毎年11月に文化祭として、「いきいき浜町」で行っている作品展についてご紹介します。
 

今年の作品展は、11月10日(土)~16日(金)の1週間 開催しました。

日頃の講座で学習した成果を作品に仕上げ出展、また ご自身の特技や趣味を活かして作った作品などをご出品いただきました。
 

今年、特に目に引いた作品として、壁面一面に張り出された「日本橋近辺の様々な橋の水彩画のスケッチ」がありました。それぞれ、橋の特徴をとらえており、ご覧になった利用者の方々も「これは○○橋、これは△△橋、この橋は家の近くにある橋 」「じょうずに描けていますね」・・・等、楽し気にご覧になっていました。
 

朝早く、いろいろな橋に出かけスケッチしていた・・・との事でした。
 

これだけの橋を描くには、かなりの日々を費やしたのだろう!? 私も時間が出来たら、是非、真似したいと思う。 ・・・いつの事になるやら ???・・・
 

その他、書道や鉛筆画や手作り作品等が出展されており、どれも素晴らしい作品ばかりでした。(出品者42名・作品数66点、来場者121名)

来年は、更に皆様に新しい作品をご出展していただき、新時代にふさわしい盛大な作品展にしていきたいと考えています 

    

 
 

私もハマッチョ教室等を通じて、ますます皆様の芸術心に訴えかけられるような、ステキな 講座を考えていきます。どうぞご期待下さい!フッ、フッ、フッ!

12月 窪川 陽子 

中央区民文化祭、作品展にて(前編)

作品展を、当館(いきいき浜町)でも開催(11月10日~16日)していましたが、第70回中央区民文化祭「作品展」(日本橋社会教育会館)が催されていましたので、皆さんの作品を観に行って来ました。
 
9Fの第3洋室では、「浜町えんぴつ画教室」展が開催されていました。20点の出展があり、どれも素晴らしい作品ばかりでした。

ご覧になられている方々も、鉛筆画のデッサンの細かいタッチや表現力に驚かれていらっしゃいました。 当館で「鉛筆画教室」を始めてから7年目になります。

先生や利用者の方々のご協力の下、多くの方々が興味を持ち参加され、鉛筆画を描く楽しさを、鉛筆画で表現されています。

いくつになっても更なる努力で上達されている姿勢に目を見張るものがあります。皆さんの作品に敬意を表します。
 

さて、お隣の水彩画コーナーを覘いてみると、当館のご利用者様の作品が目に留まりました。どれも素敵な水彩画でした。

皆さんの日々の努力がうかがえました。他のフロアーにも、いろいろな作品がたくさん展示されていました。

私も皆さんの熱意に応えられるよう、これからも頑張ります
 ♡♡


11月 窪川  陽子

中央区・プリエールジュニアコーラス 「ふれあいコンサート」

10月13日(土)大広間にて、中央区・プリエールジュニアコーラスによる児童合唱宅配便「ふれあいコンサート」を開催しました。この合唱団は次世代を担う少年少女の健全で文化的な育成をはかるために結成され、小学1年生から高校生まで約100名が在籍し、中央区の各イベントや施設にて幅広く活動しており、敬老館では勝どき、桜川に続き、遂に浜町でもご披露いただく事となったのです。

 

総勢40名以上の子供たちが一斉に来館した為、館内はかなりの賑やかさとなり、開演前から至る所で世代間交流が行われていました。また緊張からか、トイレの前では子供たちの行列が出来ており、利用者から「あっちにもあるよ~」と教えられて走ってゆく姿も有り、なかなか敬老館では見られないシーンでした。

 

開演時間となり、全員が大広間のステージに揃い、杉村団長さんの司会、指揮とピアノ演奏でコンサートはスタート。最初は中央区歌「わがまち」です。“大東京の華やかな かなめのまちよ”と、こんなすごい歌詞が大げさでなく盛り込まれているのも中央区ならではでないでしょうか?“活きている 活きている わがまちよ、ああ中央区”というサビの、“わがまちよ”のパートがちょっと高く、子供たちの声にも力が入り、印象に残る名曲だと思います。

 

でも私が一番に惹かれたのは3番の歌詞で、“心と心のふれあうところ、働く幸がここに集まる”とあり、これは敬老館の事を歌っているに違いないと(完全勝手に)感じました。利用者の心と心がふれあう場所、そこに従事する我々にも幸せが宿る。“愛がある 愛がある いつまでも”本当にそうです。いつまでも浜町の皆様とこうして過ごせる時間が続くなら、こんな幸せはないと思います。今もどこかから聞こえてくる誰かの笑い声、それを聞いている瞬間には、紛れもなく幸せを感じます。

 

かなり脱線しましたが、2曲目は私も大好きな「小さな世界」。公共施設ではBGMとして使用している所もあり、非常に軽快で、心をウキウキさせる名曲です。子供たちも元気良く歌って盛り上げます。続く合唱曲「BELIEVE」では一転して「未来を信じる」という応援歌を抒情的に聞かせます。こちらはピアノ演奏ともピッタリ合って、子供たちの清々しい声に皆浸っていました。

 

後半の“みんなで歌おう“のコーナーでは、子供たちが利用者の皆様の間に入り、一緒に歌いました。これには利用者も大喜びです。「幸せなら手をたたこう」では子供たちの手を叩く音が館内に響き渡ります。後で利用者から聞いた話ですが「子供は手を叩く音ですら清々しい音がする!」そうです。

 

「見上げてごらん夜の星を」では見事なハーモニーで利用者との一体感を見る事が出来ました。世代間交流とは言いますが、これは完全にシンパシーでした。そしてラスト「ふるさと」では利用者の声の方が際立って聞こえました。これは子供たちより、利用者の方が歌いなれているからでしょう。当館利用者も、演芸大会やカラオケ大会での強者揃いですから、決して負けない。老若男女、合同合唱団結成の瞬間でした。

 

アンコールでは「勇気100%」、元々はアイドルソングですが、なかなかの応援歌となっており、元気一杯に振り付きで歌って締めくくりました。アンコール前には、東京銀座ロータリークラブ様のご支援による、お菓子の詰め合わせを子供たちが配って、「美しい声を聞かせてもらって、お菓子まで貰って、本当に申し訳ない」と利用者皆様恐縮していましたが、すっかり若さを貰ったのか?その笑顔は皆子供のようでした。

 

利用者のいなくなった大広間では反省会が行われていました。団長の杉村先生の厳しい声が聞こえます。「あいさつ、お辞儀をしっかりする事」「見ている人の前でふざけない」とかマナー教育に関する内容がメインで、学校ではなかなか出来ない事だと感心しました。私も幼少の頃にこうした活動に参加していれば、もう少しちゃんとした大人になれたかも知れません。いつかその重要性が、この子供たちにもきっと分かる時が来る。そんな事をぼんやり考えては、大広間の片隅からまばゆいばかりの若さを見つめていました。

 


【追記】後期自主事業始まる!

 

10月はいきいき浜町にとってはフレッシュな季節となります。多くの講座が後期日程のスタートとなるからです。これから3月までの半年間、しっかりと浜町まで足を運んで、楽しみながら学んでいってもらいたいと思います。中には一度断念して、再スタートの方もいらっしゃるでしょう。勿論大丈夫です。何度でも挑戦してみて下さい。大歓迎です。初めて参加し、緊張されている方もいるでしょう。でも一生付き合える何かに出会えたならば、その苦労も報われるはずです。きっと、そんな瞬間が待っていますよ!

10月 貞嶋 

後期自主事業 募集開始します!

毎月20日に発行している「いきいき浜町 行事予定」でお知らせした通り、9月3日(月)は朝9時から後期自主事業の申込開始日となっています。(前期は3月3日に行いました)

 

これをお読みになっている段階では、既に募集が終了している講座があるかも知れませんが、年に2回、毎回の行事ですので、掲載させていただきます。

 

今回募集する自主事業は以下の通りとなっています。

 

  1.     ①オカリーナ教室               ②ハンドベル教室

  1.     ③数独教室                  ④初めて学ぶイタリア語

    ⑤筆ペン・ペン習字・毛筆教室         ⑥直枝:書道教室

    ⑦フランス語教室               ⑧鉛筆画教室

    ⑨ダニエル君の英会話 第1教室        ⑩ダニエル君の英会話 第2教室

    ⑪初心者 ギター教室              ⑫異文化交流会

    ⑬絵手紙教室                 ⑭かんたんちぎり絵

    ⑮心と身体の体操~朗読~           ⑯コミュニケーション・手話教室

    ⑰浮世絵江戸文化教室             ⑱楽しい中国語教室

    ⑲陳式・太極拳                ⑳ハマッチョ教室(手作り)

        ㉑ハマッチョ教室(折紙手芸)         ㉒健康長寿講座(当日参加OK)
        
歴史への招待(当日参加OK)
 

受付の方法ですが、当日、受付前ロビーに幾つかのテーブルに分けて、申込受付簿を置きますので、ご自分で氏名をお書き下さい。

今回の教室は全て申込先着順となっている為、3日の朝9時から混雑が予想されます。大慌てで焦って来られる方もいらっしゃいますが、9時の段階で来館されれば、すぐに定員一杯という事はほぼありません。安心してゆっくりと手続きをして下さい。

 

複数の教室に参加出来ますが、事前に行事予定で各自主事業の開催曜日をご確認いただき、ダブりにならない様、ご注意ください。また、新規登録がお済みでない方は、当日に時間を取られてしまう事を考えると、前日までに受付で済ませておいた方が良いと思います。

 

そして、無事受付名簿に記入が出来ましたら、10月から3月まで、6カ月の長丁場になりますが、最後までいきいき浜町に通っていただけることをお願いします。

 

但し、同日、受付を開始する㉔新ピアノ教室は月曜コースが9名、水曜コースが9名と定員数が少ない為、抽選となります。またこちらは3ヶ月10回コースとなります。当館スタッフによる㉕初心者ピアノ教室は先着順で、定員は基本6名、3ヶ月6回コースとなります。

 

9月募集以外の講座について、㉖茶道教室は次回2月に募集が有ります。㉗囲碁講習会については今年度終了しており、次回は来年度5月となります。㉘いきいき健康麻雀は12月に今年度3クール目の3ヶ月コース+補習1ヵ月の募集が有ります。㉙転倒予防教室は9月16日(日)分の募集を続行しています。翌17日(月)の㉚カラオケ発表会、受付は11日(火)まで行い、14日(金)に出演者の発表を行います。

 

その他の講座については、そのまま継続し、当日に受付を行いますので、場合によっては、当日いらして定員に達している場合がありますので、ご注意下さい。特に㉛パソコン教室は当日、9時から受付で直接受付開始し、お電話でも10時30分から予約をお取りしますが、お電話の場合、既に定員に達している場合があります。

 

㉜歴史探索教室、㉝折り紙教室、㉒健康長寿教室、は当日受付しますが、教養室で行う為、定員が20名程になりますのでご了承下さい。

 

㉞浜町健康体操、㉟浜町健康エアロ、㊱養生気功、㊲ボクシングエクササイズ&ストレッチ、㊳簡単エアロ、㊴フラダンス講習会、㊵いきいき運動、㊶ヨガ教室、といった健康、運動系の講座も当日来て、参加出来ます。講座によって変わりますが、大広間での安全が保てる、30~40名くらいが定員となります。

 

㊷盆踊り講習会、㊸着付け教室、㊹ウクレレで歌おう、㊺歌唱指導、㊻健康吹き矢、㉓歴史への招待、㊼コーラス教室、㊽ダーツ大会、㊾わなげ大会、㊿歯ッピースマイル講座、も大広間で行いますので、今現在、ほぼご希望通りに参加可能です。

 

それ以外にも多種多様の講座、そして不定期のコンサート(このブログで紹介したものも有ります)、お誕生会、いきいき寄席、など、毎日がアトラクション盛り沢山の「いきいき浜町」です。しかも驚いた事に、今回取り上げた①~㊿までの講座は全て無料で参加する事が出来ます。

 

と言いますか、その他のイベント、コンサートも含めて、館内の風呂やお茶、新聞読んだり、テレビ観たり、パソコンしたり、マッサージ機に掛かったり(マッサージ師による施術も有り)、通信カラオケ歌ったり、全てまるごと、まるっと無料なのです。

条件はただひとつ、中央区にお住まいの60歳以上というだけです。皆さんのご希望、ご都合に沿って、この施設を使っていただけたらと思います。

 

また9月3日は毎年恒例の「敬老のつどい」が午後2時からあります。演歌歌謡ショー、紙芝居、ギター弾き語りの豪華3本立てのステージと、併設する浜町保育園、浜町児童館の子供達から手作りのプレゼントもあるという、ビッグイベントとなっております。どうぞ奮ってご参加いただきますようお願い申し上げます。

 

 9月 貞嶋

新人歌手 涙のコンサート

7月14日(土)大広間にて、青木エリ子歌謡ショーを開催しました。歌手の人選をお願いしたのは「ミュージックプラザ」音楽事務所で、当館で人気の「歌唱指導」講師を務めている本多厚子先生もこの事務所の所属です。

個人的にこの事務所との付き合いは長く、平成初めから、もう四半世紀の長きに渡ります。当時勤務していた民間の施設で、
主催していたカラオケ大会の審査員長として作詞家、故関口義明先生と共に作曲家としてお願いしていたのが、この事務所の代表である木村一郎先生です。

 

 まだ若者として、イベントの司会や音響を担当していた私は、この先生達のご意見が怖くて仕方なかったのですが、その分、かなり鍛えられたと今では大変感謝しております。大会挨拶で最初の「木村」を噛んでしまい、視線が合った時の恐怖を今でも忘れる事が出来ません。


実際は大変人間味のある、優しい先生だという事が後々には分かったので、今でもお世話になっているわけなのです。
 

余談ですが、この当時も月1回「歌唱指導」を行っており、参加費が2,100円(消費税5%時)、別途最低ワンドリンクオーダーの設定で、100人近くが集まる人気イベントでした。施設は変われど、その講座は今日までこのいきいき浜町で続いている事になります。因みに敬老館では全て参加料は無料となっています。

それはさておき、ここの所、いきいき浜町のコンサートでは楽器演奏が続いており、今回、久々に歌謡ショーを行おうと企画し、誰か活きの良い歌手はいないかと、事務所マネージャーの漆原さんにお願いした所、本当にフレッシュな20代の新人演歌歌手を紹介されました。その彼女が青木エリ子さんでした。

 

木村先生一押しの歌手とあって、実力は間違いなし、しかしやはり心配なのはパフォーマンスです。始まってみると案の定、緊張から声が出ていない!

 

すぐさま音響に飛び、ボーカルを上げる。しかし声が引っ込んでいるので、低音が出ない。最初にオリジナル曲を持って来たのに、これでは皆の印象に残らない。「浜町からスターを出そう!」と呼び掛けたのに、暑さと共に流れる汗は冷や汗ばかりでした。MCもたどたどしく、音響担当したマネージャーも何かを察したのか、食い気味に曲をスタートさせていて、なかなか打開策が見えない。

 

でも、そこはさすがに浜町の利用者さん、皆さんの思いも同じだったようです。

デュエットコーナーでは皆、進んでステージ上で場を盛り上げ、歌手の緊張を見事にほぐしていただきました。おかげで後半ではすっかり落ち着きを取り戻した彼女は、本来の若々しく伸びやかな声を駆使し、会場をしっかり掴んで行きました。

 

「いつでも夢を」では歌手よりも利用者さんの方が知ってる!との事で、皆で合唱し、見事一体感!。「かもめの街」ではさすがプロと思わせる歌唱で聞き惚れました。

 アンコールを用意していなかったという事で、利用者からオリジナル曲を再度歌うよう促され、最後は最初に戻ってリベンジの「港の丘ホテル」を熱唱。アタマとは雲泥の素晴らしい出来で、なかなかの良曲である事が分かり、作者の木村一郎先生も面目躍如といった所でした。

ショーが終了しても、利用者が青木エリ子さんを取り囲み、「サイン!サイン!」「カラオケの番号は?」「CD売って!」の声。販売は困ります、と間に入らなくてはなりませんでした。

歌手が控室に戻ってから話を聞くと、「衣装が地味~」と言われたらしく、「今日帰りに銀座で買っていきます!」とすっかり普通の女の子に戻っていました。

 

彼女にとって今日の浜町のステージは素晴らしい経験になったと思います。これからどれだけスターになったとしても、当館利用者の温かさに触れ、流した涙と共に、きっと浜町の事を忘れることはないでしょう。


8月 貞嶋

夏のドア~ハワイアンコンサート開催しました。

6月16日(土)大広間にて「夏のハワイアンコンサート」を行いました。演者としてお願いしたのは「ウクレレで歌おう」講師の鶴田照夫先生です。彼が率いる「サンフレンズ」と言うバンドと共に、素晴らしいステージを披露していただきました。

 

当日は「ハワイアン」と言うには余りに皮肉な雨の寒い日だったのですが、開演前には雨も上がり、そこはホッとしたものの、近隣でイベントもあるとの事で、今日はあまり利用者も集まらないだろうと言う予測を立てていました。

 

誤算でした。。。

 

用意した椅子は一気に埋まり、たまたま空いていた教養室から全ての椅子を運び込み、廊下の椅子まで使って、どうにか皆さんに座っていただきました。汗をかいている私を見て、利用者から「鶴田さんのは来るわよ~」と一言、嬉しい大誤算です。

 

一足先に“夏”の暑さを感じてしまった私ですが、続いて皆さんが夏を感じるのには時間が掛かりませんでした。

 

ウクレレと渋い低音ボイスが魅力の鶴田さんを始め、ギター、ベース、スティールギター&サックスのバンド構成はそれぞれキャラが立っており、腕前もさすがと言わせるものが有りました。特にギターの多田そうべいさんはリーダーを差し置いて、とても素人には真似出来ない進行とトークを展開。それもその筈、この方は紅白にも出場した歌謡グループのメンバーだったのです。鶴田さん、多田さん、この二人のやり取りが全くの漫談、それだけで客席のボルテージが上がってしまい、普通なら「いつ演るの~」空気が流れてもおかしくないのに、ただただ笑いの渦がひっきりなしに沸き起こり、私個人的に心の中で「ハワイアン漫談ショー」とタイトルを変更したほどでした。

 

勿論、演奏がそのテンションを上回っていた事もお伝えしなくてはなりません。スティールとサックスのサトー弘行さんが演奏の主軸となっていましたが、常夏のハワイアンから真夏の夜のジャズまで素晴らしい表現力。かなりの達人と見ました。

 

そして忘れてはならない、ボーカル、フラ、ウクレレの紅一点、長谷和美さん。この方は10年以上前からハワイアンコンサートでお付き合いのある方なのですが、一向に変わらない美しさを堅持しており、本当に見とれてしまいます。と言うのは、フラにしろ、歌にしろ、ウクレレにしろ、艶っぽさと言うか、刺さる棘がない独特の緩やかさを持っており、それがハワイアンのイメージにピッタリなのです。

 

そこに寡黙なベース、福田ヒロシさんが加わり、セットリストには書き切れない、約30曲(途中で分からなくなってしまいました)を休憩なしの1時間45分、ぶっ続けで演じたのです。しかも曲によってはウクレレをマラカス、スティールからサックス、ウクレレから曲の途中でフラ、そして歌、デュエットと、変幻自在のパフォーマンスにはただただ驚嘆するばかりでした。多田さんに至っては、曲を途中で止めて喋り出すと言う、殆どコントの様なアドリブも有り、私も涙を流して笑い転げてしまいました。

 

殆ど退席者もなく、コンサートは終了し、ご挨拶に大広間に入ろうとした所、私の腕を引っ張る利用者がいました。何事と思って聞くと「館長、文句です!」「な、な、何ですか?」びっくりしました。「こんな素晴らしいコンサートを1年に一回しかやらないなんてダメです!」皆さんの満面の笑みがそこにありました。鶴田さんにはその言葉をそのまま伝えさせていただきました。

たださすがにすぐに再演と言うわけにもいきません。「真冬のハワイアンってのも
アリかなぁ?」スタッフの呟きが聞こえました。こんなに愉快な悩みなど他にあるでしょうか?(真冬の?)ハワイアン漫談ショー」再演決定です。

7月 貞嶋

超お得だった 「アコーデオン&打楽器コンサート」開催

月30日(水)大広間にて、「アコーデオン&打楽器コンサート」を行いました。いつもの通り、利用者の田村五郎さんのご紹介で、信頼も有るので、あまり細かい注文は出さずに演者のお願いをさせていただきました。しかしさすがにタイトルがさっぱだったので、一応「打楽器は何?」と質問してみたものの、「各種!」みたいな感じで、当日期待で開催を決めたのです。

 

当日は車で搬入との事で、演者の方がお見えになり、台車をお貸ししました。所が何度も台車が往復され、繰り返し楽器が運ばれている様子。申し訳ない事に私は手を負傷しており、手伝う事が出来なかった為、実際にはかなりの数が納入されてから、ある事に気付いたのです。「この数々のパーツはどこかで見たような気がする」

 

実際に大広間の舞台で楽器が組まれているシーンを見ていたら、すぐに気付きました。「これはマリンバではないですか!」思わず隣に居た田村さんに唸りました。

 

後に演者の藤本亮平さんからも説明が有りましたが、マリンバは100キロを超えるアフリカ発祥の大型打楽器で、マは「多くの」、リンバは「木の板」を意味するそうです。マレットと呼ばれるバチを使って音を出します。バチが2つに分かれている物を使って、一度に4つの鍵盤を叩く事も可能で、柔らかいマレットを使えばウェットな柔らかい音、硬いマレットを使えばドライな明るい音が出る。非常に表現豊かな楽器であるとの事です。

 

私がなぜこのマリンバに驚いたかと言うと、以前にいた施設でマリンバコンサートを開催した時に、その楽器の稀少さ、音の素晴らしさに、500円の鑑賞料を設定したにもかかわらず、200人もの観覧希望者が集まった事があったからです。まさか浜町で再びマリンバに出会えるとは夢にも思わず、逆に田村さんの方が私の感動振りを見て驚いていた様子でした。

 

更に今回は岩城里江子さんによるアコーデオンとコラボとの事で、どんな演奏になるのか、期待度は倍増してしまいました。

 

実際にコンサートが始まると、のっけからマリンバの4マレット速弾があり、会場は喝采の嵐、女性にはきつい11キロもあるアコーデオンとのインタープレイに私も心がハイになり、見事決まったブレークに思わず「ブラボー!」と叫んでしまう所でした。

 

速い曲は勿論、ゆったりとした曲では、森の音を表現したり、鍵盤のエッジを叩いたエフェクトを入れたり、そこにかぶさるアコーデオンのノスタルジックな響きが何とも言えずヒーリング!癒やされます。なんという表現力。二つの楽器の深みをまざまざと見せつけられました。

 

10分の休憩の後、マリンバだけでも大満足のコンサートですが、今回は“打楽器”と謳っていた為、他の楽器もご披露いただきました。オルゴールの様な響きがある鉄琴、その名もグロッケンシュピール。大型の物がコンサート用では有名との事ですが、今回はマリンバでスペースを取られる為、シンプルな形の物でした。しかし、4マレットで叩かれる鍵盤からの、新世界「家路」、宮沢賢治「星めぐりの唄」は館内に麗しく、繊細に響き渡り、それがかえって静けさを醸し出すと言う不思議な音場を作り出していました。

 

それ以外にもカホンと言う箱状の楽器、アフリカのカリンバ、これもオルゴールに近い音色で、EW&Fと言う海外の世界的バンドがポップミュージックに持ち込んで有名になった楽器です。そんな珍しい打楽器も惜しみなくご披露いただき、それぞれアコーデオンとのアンサンブルは絶妙でした。

 

そこからアコーデオンの岩城さんの独奏で、いきなりステージを降りて利用者の皆さんにアコーデオンの試し弾きをしてもらう大サービス。会場を一周し、ステージに戻り、皆で一緒に歌おう!と「花」「高原列車は行く」で合唱に突入と、しっかりサビを押さえてます。特に素晴らしいと思ったのは彼らのボディアクションです。歌のお姉さん、お兄さんばりに体を動かしながら演奏する姿を見たら、こちらも元気に歌うしかありません。

 

ラストはオリジナルソングからアンコールの「愛の賛歌」と続き、あっという間の2時間弱は大拍手で終了。今日のコンサートをご覧になった皆様は、最初にお知らせした通り、「大変お得な日」になったと思います。

すぐにとはいきませんが、次回開催時にはとにかく多くの方々に見て、聞いて、楽しんでいただきたいイベントのひとつになりました。そんな気持ちになれて私にとっても「大変お得な日」だったかも知れません。少しばかり手の痛みも忘れ去りました。

五郎さん、ありがとうございました。そして、これからも素晴らしいプレーヤ―の発掘を宜しくお願い致します。


6月 貞嶋 

鉛筆1本のアート

4月から新しい自主事業が始まり、既存の事業については、新しい利用者様との入替も有りました。いきいき浜町も新入生を迎えて、と言うわけではないですが、何かリフレッシュされた気分になります。そんな中、事業の中には講座の先生の変更も有りました。鉛筆画もその内の一つで、山岸先生から、飯田先生に変更となりました。どちらの先生も以前からのお付き合いがあり、講座自体には大きな変化は有りません。ただ個人的にはとても感慨深いものが有るので、今回はちょっと長くなりますが、思い出話をお読み下さい。

 

この鉛筆画について語る時、2年前のブログを探して来ました。ここからは私が中央区に来る前の施設でのお話しです。

 


平成28年11月ブログ「この10年の回顧」より抜粋。

 

突然飛び込んだ速報に、私も一瞬自分の耳を疑いました。 平成28年度板橋区区民文化祭、区民美術展が11月9日(水)から13日(日)まで板橋区立美術館で行われたのですが、その表彰で当館利用者の鉛筆画が最高の賞である「優秀賞」を受賞したのです。

 

最初は「最優秀賞」という情報が舞い込み、次に「優秀賞」だったとの事で、「2番目か?それでも凄い!」と言っていたのですが、次に「優秀賞が最高の賞だ!」と言う再情報があり、「事実確認をしてくれ!」と当館職員が連絡を取り、「優秀賞」が最高の賞であると確認が取れたのです。すぐさま職員から利用者にコンタクトを取り、取材の申込をした所、快諾していただきました。ご本人は賞など取れる筈がないと、13日は別の用事で出掛けていたそうで、その謙虚な気持ちが良かったのかも知れません。

 

この利用者の所属する会は、提案事業「鉛筆画教室」を卒業された方々で結成されたサークルグループです。シニア学習の手本として全国紙から取材を受けるほど、盛んな活動をされており、今では他のサークル、及び他施設の鉛筆画教室と合同で展示会を開くほどになりましたが、種々の美術展に出展しても、鉛筆1本で出来る手軽さからなのか、その完成度の割にはなかなか日が当たらなかったのです。ですから今回の大躍進にはただただ驚くばかりです。

 

当館の提案事業と言いましたが、私が初めて鉛筆画と出合ったのはもう10年も昔の事になります。かつて高齢者施設で館長を務めていた頃、利用者に新しい趣味を見つけてもらおう、機能回復の方にはリハビリになると、当時の副館長が、壁に利用者の様々な作品を飾れる白いボードを「常設展」として立ち上げました。

 

それは立派なものだったのですが、余りに立派過ぎてなかなか作品が集まらず、それでは、と言う事で私が「館長コーナー」として自分が撮った写真を展示していたのです。勿論芸術などとは程遠く、「こんなレベルでも良いのですよ~」のつもりだったのですが、ある時、ガタイの大きなスキンヘッドでちょっと強面の利用者が事務所に乗り込んで来られ「あの写真は館長、あんたが飾ったのか?」と言われ、嫌な予感の中で「はいそうですが」と答えると「よくも恥を知らず、あんな酷い写真を飾ってるな、芸術をバカにしてる」となかなかの剣幕だったのです。事情は話したのですが、当然取り合っては貰えず、結局「分りました。写真は撤去しましょう」と申し上げました。ただこちらも黙っては引き下がりません。「その代わり、あのだだっ広い白いボードをあなたや皆さんのお力で一杯にしていただけないか?」とお願いしたのです。その利用者こそが今も続く鉛筆画の山岸先生だったのです。

 

こうして始めた鉛筆画教室が大盛況となってしまい、一時は教室に利用者が入り切らず、かといって代わりの部屋などあるはずもなく、今では有り得ないですが事務所をパーテーションで区切って使うなど、スペース確保はかなり厳しい状態にまでなりました。

 

そんな盛り上がりとは別に、山岸先生とは相変わらずの押し問答が続いていました。それぞれ利用者に進捗度の差が有り、クラス分けをしたいとの要望は、利用者の理解を得られないので難しい。リハビリにもなるから、一緒に指導して欲しいと何度も話し合いました。運用には紆余曲折がありましたが、なかなか手が回らなくなっていたので、スタッフを補助指導員として、参加してもらうようにしたのもこの時です。それにより、スタッフがいつしか鉛筆画作品を仕上られるまでになっていきました。

 

当館に就任した時、提案事業として水彩画などと同時に始めたのが鉛筆画でした。ここでは明確に「美術展を目指そう」「発表しよう」と目標設定をする事が出来たので、利用者の才能もどんどん開花して行くだろうし、先生もやりがいが持てるだろうという考えもありました。とは言っても実は鉛筆画の事など何も知らなかった私(今でも余り変わりませんが。。)、近隣の文房具店に何度か出入りし、利用者からは「あの館長は高齢者施設を辞めて、実家(!)の文房具店を継いだ」と噂され、ちょっと笑いました。

 

始めてみると利用者の上達振りは目覚しく、いつしか先生ですら凌駕する作品が出来始めました。それらは館内の作品展示にご協力いただき、「シニア学習のメッカ」のイメージに大いに貢献しています。それが遂には全国紙記者の目にも止まる事となったのです。

 

かなり長くなりましたが、10年の間にはまだまだ色々な葛藤がありました。それらが全て吹き飛び、受賞された方以外の利用者も含め、すべて感謝の気持ちしか有りません。また、当館担当職員の努力、情熱も特筆すべきです。良くぞ山岸先生の尻を叩き続けてくれたと思います(失礼!)。 しかし懸念すべきはこれからです。いきなり最高賞を取ってしまった以上、これより下はない。来年からも何とか皆さんに頑張っていただき、数多く受賞をしていただくしかありません。その応援はスタッフ一同、これからも変らず行ってゆきます。どうか宜しくお願い申し上げます。

 

平成28年11月 貞嶋
 


以上、お読みいただきありがとうございます。当時、表彰式に出向いた職員が、区民展審査委員に尋ねた所によると、鉛筆画自体の評価が上がり、今や他の絵画にも肩を並べられるレベルに達してきているそうです。

 

高齢者施設に於ける鉛筆画の発展は山岸先生と共に有りました。その意志を継いだ最後の生徒達が、中央区の皆さんだと思っています。中央区の鉛筆画はこれから引き続き外に向けての活動が必要になります。その中途で、先生が勇退される事は残念ですが、これからは相談役として、新たな浜町鉛筆画講座を見守っていただければと思います。

 

只今、浜町では鉛筆画生徒さん達の手による、山岸先生の作品展示が行われています。是非、ご観覧下さい。そして「これなら私にも書ける!」と、どんどん鉛筆画講座にご参加下さいますようお願い申し上げます(最後に失礼しました!)。

 

平成30年5月 貞嶋

 

ノンフィクションに登場 母と娘

まだ遠くない昔、冬の寒さを逃れて沖縄に降り立ち、初めて本場三線の演奏を聞いた時には、大変感銘を受けました。顔に刻まれた皺の影響も有ったかも知れませんが、演者の奏でる乾いた音色からは、言い知れぬもの悲しさが溢れ出ており、おのずと沖縄と言う土地の歴史を思い起こさせる瞬間となりました。僅か本の弦での演奏では表現能力が乏しく、逆にその演者の心の具合と言うか、気持ちがそのまま表れている様な気がしたのです。

 先月3月25日(日)の昼過ぎ、民放テレビで、ある母と娘の葛藤を描いたノンフィクションが放送されていました。母子家庭で育った娘は、幼少期に母の母国である中国の楽器、二胡の魅力に取り憑かれ、成人した今では二胡の奏者として活動しているそうです。

母は女で一人、娘を育てる為に、太極拳や中国語の先生をしながら生計を立てて来たそうですが、異国の地で、それは決して楽ではなかったと想像出来ます。沖縄に住んで、地域の方々と太極拳の普及に尽くした姿が、番組でも紹介されていましたが、逆境に負けない風土、苦しみも笑顔に変えてしまう土地柄が、彼女にとっては良かったと思います。

 番組では、母親の活動的な姿が数多く映し出され、苦労の色を無欠のバイタリティで覆い尽くしていて、「生きる力」そのものが画面から拡散しています。

 しかしそんな苦労を乗り越えて来た母からしたら、二胡奏者としての娘は「殻を打ち破れていない」状態であり、その不満をストレートにぶつけられた娘は脆くも涙を流します。

 二胡は三線よりも更に少ない二弦しかなく、指をスライドさせて弾く事が多いので、結果として緩やかな音を出すのは得意ですが、激しさを表現するのには難しく思えます。でも表現者として、殻を打ち破れば、自分の心がそのまま楽器に乗り移る筈だと、母親は娘に訴え続けていました。

 2月12日(月)日本橋社教ホールにて、メインのコンサートが行われ、そこで彼女は見事な演奏を披露してみせます。果たして自分の殻を打ち破ったのでしょうか?最後は母と娘の溢れんばかりの笑顔で番組は終了しています。

 同じ週の2月17日(土)、「いきいき浜町」で臼井麻耶さんによる二胡の演奏会を行いました。番組を知らずに浜町の舞台を観ていましたが、彼女こそが上記ノンフィクション、主人公親子の娘、その人です。腕前は勿論、私はその音の瑞々しさ、初々しさに聞き入ってしまいました。彼女の二胡に対する誠実な思いが否応なしに伝わるステージだったと思います。

 当館では、年に一度くらいのペースで、彼女にコンサート開催をお願いしてきたそうですが、このノンフィクション番組を観た後では「いつまで来てくれるかなぁ」と言う心配も過ぎりました。前回見逃した方の為に、今年度も開催できるよう調整したいと考えていますので、どうぞご期待下さい。

 また、もう一人の主人公となった元気お母さん、臼井麟さんが気になる方は、いきいき浜町の「陳式・太極拳」「楽しい中国語」にご参加下さい。いずれも麟さんに講師をお願いしていますので、テレビのままの姿を見る事が出来ます。是非、生の彼女の「生きる力」に触れてみて下さい。
 
















4月 貞嶋