社会の宝へ~共に咲く喜び~2
12月14日(土)には利用者の皆さんが待ちに待った浜町敬老館「吹き矢大会」が行われます。中央区立シニアセンターで開催されている中央区「吹き矢大会」で、浜町敬老館2チームが団体優勝と団体準優勝を成し遂げたのは平成30年の事ですから、かなりの歳月が経ってしまいました。
コロナや改修のせいで完全にストップしてしまった浜町敬老館の吹き矢チームの活動も、心ある利用者の尽力により、一人また一人とメンバーが戻り始め、ついに自主練吹き矢として活動が再開されたのが今年6月の事でした。新しいメンバーも入り、着実に基礎を学び、ついに浜町敬老館のメンバーで大会が出来るまでこぎつけたとの事です。こんなに頼もしくて嬉しい事はありません。またいつか、浜町敬老館チームがあの栄光の日々を取り戻すまで、スタッフ一同、応援し続けたいと思います。
町会のご厚意で手に入った明治座「11月花形歌舞伎」観劇券10枚(ペアで20名分)。昔を思い出してではないですが、久々に三角くじを作って抽選、くじ引きを行いました。100枚くじを作って確率10%。いつもながらに宣伝の時間がないので、大慌てでお知らせだけ作って即掲示、あとは口頭でのご紹介です。所が、掲示を貼ってる段階で人だかりが出来始め、内容を説明すると「その日は用事が有るけど、来る!」とか「朝一番に来る!」とか、「いやそれくじ引きだから必要ない」とかのやり取りで、かつてない熱気を帯びた状態となり、蓋を開けてみたら当日は朝から行列が出来ていました。午後2時くらいだったでしょうか?全ての当たりくじが出て、くじ引きは終了となりましたが、改めて「歌舞伎」の人気に驚かされた出来事でした。
盛況のうちに終了した鉛筆画展ですが、最終日の25日には、講師の土山先生から、一作毎の講評が有り、皆さん立ちっ放しの1時間半、先生の話にずっと耳を傾けていました。
普段は口数の少ない先生も、国画の審査員を務めている事もあり、正に水を得た魚で、細部に亘りコメントしてくださったので、あとで皆さんから聞くと大変勉強になったとの事です。彼の人間性もあり、皆ますますやる気になっていて、「絶対に先生に辞めないように言ってください」と念押しされました。ここまでの作品の出来を見せられたら、今この流れを止めない事が重要であることくらいは誰でも分かります。因みに日本橋社会教育会館で開催した鉛筆画展では史上最高の642名の観覧者が有ったとの事で、土山先生も「私の国画教室の展覧会でもこんなに来ない」と大変驚いていました。
館がいかにして盛り上がるかは、やはり利用者の情熱に掛かっているとつくづく感じます。我々が無理に道を作るのではなく、なるべく皆さんの邪魔をしない事、それこそが最も重要な事ではないかと思うようになりました。これからも皆さんのお手伝いをして、少しでも力になれる事、そんな思いを新たにさせてもらった諸々の出来事でした。