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浜町

覚えなき感謝状

ある日、画像にあるような感謝状が突然届けられて、当初は「利用者が敬老館の名前を使って、寄付したのではないか、とりあえず館の名誉につながるのでありがたい事じゃないか」などと言い合っていました。

この活動は中央区社会福祉協議会 地域支援部ボランティアセンターが使用済み切手を回収し、換金して福祉活動の資金に充てていて、全国的に行われているそうです。

使用済み切手が売れるのは、発行枚数など、切手自体の希少性、消印に歴史的・地域的な価値があるからで、我々が思う以上にコレクターが高く買い取ったりするそうです。(こちらはAIの回答から抜粋しました。)

当館では、この活動に賛同し、すすんで切手の収集を行っていた、と言いたい所ですが、恥ずかしながらその様な活動が行われていることすら知らず、改めて話をたどっていくと、驚きの事実が判明しました。

当館の経理担当が無造作にミックスペーパー入れに放り込んでいた業者等の郵便物から、あるスタッフが、数年にわたり、デザイン的にキレイな切手などを自らの趣味から、切り取っていたそうなのです。で、これも驚きですが、その中から社協の封筒に「使用済みの切手、書き損じはがきをご寄付ください」という一文を見つけ、それならば!と思ったそうです。

他職員は誰も気づかず、ここの館長もかなり驚いて「目が行き届いていなかった」と反省していました。

館におけるこうしたささやかに見える行いは、継続していくと大きな成果につながることがあります。誰もが初心に帰って、自らのモチベーションを見つける事は、特に浜町敬老館のように、勤続年数が長い職員ばかりになってくると重要です。全員で見習いたいと思います。

「小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただひとつの道」(イチロー)