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桜川

終演後も笑い止まらず(第2回いきいき桜川寄席)

注目の第2回いきいき桜川寄席が9月28日午後、大広間で行われました。
2月以来の「落語で学ぶ会(深川江戸落語会)」の寄席です。
会場には多くの来館者の皆さんが詰めかけ、始まる前から何気に盛り上がっていました。
演目の最初は、勝鬨亭日軒(かちどきていひのき)さんによる「落語 お菊の皿」
幽霊・お菊が登場する古典落語の演目で、別名「皿屋敷」とも言うそうです。

「1枚、2枚…」と怪談調で数えるたびに、会場は日軒さんに引き付けられていきます。
そして爆笑。
この流れで続いたのが、下神田克紫(したかんだかつし)さんの「講談 永遠の古賀メロディー」

ウクレレと哀愁を帯びた歌唱…。
そして時にひょうきんで、ときにしんみりの語り口調。
名作曲家・古賀政男氏の一代記ともいうべき内容でしたが、時に涙し、そして吹き出し笑いになり、会場は完全に克紫さんのペースに引き込まれていましたね。
3人目は、紅吉(こうきち)さんによる「講談 出世浄瑠璃」。
碓氷峠を舞台にした、信州上田、松平伊賀守の家臣2人の出世物語で、滑稽な笑い話です。

紅吉さんは、艶と張りのある声で、軽快にテンポよく講談を進めていきます。
会場は心地よい雰囲気に包まれ、満面笑顔の方ばかりでした。
中入り後は、小紫ゆうさんの「色もの 音曲」
三味線や竹笛にあわせて、お座敷などで歌われる楽曲などを披露し、楽しいひとときを奏でてくれました。
秋田県民謡「どんぱん節」では全員が手を叩いたりするアクションに参加、大盛り上がりでした。

真打は、紅巣亭宙心さんの「落語 禁酒番屋」。
これも古典落語の演目で、別名「禁酒関所」とも言われています。
上方落語の演目だったものを、3代目柳家小さんが江戸落語に持ち込んだ名演目です。

宙心さんは、間合いと言い、のせ方と言い、抜群で、とにかく爆笑が止まらない。
皆さん腹をかかえて、苦しそうなくらい笑い転げていらっしゃいました。
そして終演後は壇上に出演者全員が並んだのですが、会場の皆さん、ここでも笑いを引きずり、止むことがありません。
演目をやっているわけではないのに、本当に楽しそうに、嬉しそうに、声をあげて笑っていらっしゃいました。
こんな光景は初めて。
出演者の方々も驚き笑いをしていらっしゃいました。
皆が、ハッピーなのが一番!
大変、素晴らしい1日になったと思います。