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浜町

「歴史への招待」の真実

浜町敬老館では多くの講座を開催していますが、講座を大別すると運動系と文科系とに分かれます。開催場所も運動系は「大広間」、文科系は「教養室」を使用しますが、教養室は24名定員と大広間と比べて少し手狭です。

殆どの文科系講座はそれでも間に合うのですが、唯一、大きく定員を超えてしまう為、大広間で行わざるを得ない講座があります。それが「歴史への招待」です。

荒い表現をしてしまいますが、担当する織茂先生は、今でも最新の歴史書を読み漁る没入型研究家(朝など電話すると機嫌悪いです)で、史実を塗り替える速さから、知識としては卓越していますが、その斬新さから、時に参加者は衝撃を受けなくてはならなくなります。

上記の理由から、使用するテキストは毎回書下ろしの新作であり、これまでの物を編集したら大層な歴史書が楽勝で出来ます。今回事前にいただいたテキスト(6/26分)は信長の鉄甲船についての話でした。以下、一部要約。

・鉄甲船についての明記は「伝聞」を元に記述した書物にしかなく、史実に基づいた物には書かれていない。

・鉄ではなく大砲について触れている書物があり、その内容を誤用している可能性がある。

・造船された7隻の船は6隻が「黒船」、1隻が「白船」だったので、この黒船を鉄甲船とする見方があるが、明らかに白船は信長を乗船させる為に特別に製造されたものと考える方が理にかなっている、等。

テキスト自体が読書慣れしていない者にとっては難解な部分もあり、正確な内容は実際に講座に参加し、実感してもらうしかないのですが、鉄甲船についての明らかな問題提起であり、先生のテキストからは、今現在の調査段階では、鉄甲船は“なかった”と考える方が妥当であると読み取れます。

但し先生は決して“歴史の真実はこれだ!”と言いたいわけではなく、本当に伝えたいことは、テレビ、書籍等ひっくるめ、メディアが発信している内容を鵜吞みにして、真実から目を遠ざけてしまう大衆の危うさについてなのです。

「歴史への招待」は毎週金曜日、午後1時から、浜町敬老館 大広間にて。